雑文

作りおきは楽しい

平日に晩ご飯を作ることが面倒すぎて、週末に家族三人分のおかずの作りおきを初めて四ヶ月がたった。 作りおき料理。にんじんのソムタム、ピーマンとなすの味噌炒め、水菜のおひたし、焼きマリネ(なす、ピーマン、長ねぎ)、もやしの中華風サラダ、山形のだ…

服作りエンジン始動。娘をかわいくしたい。

職場で子供服のお下がりをたくさんもらった。 基本は保育園用だから質より量だけど、中には無印っぽいワンピースなんかもあって、リサイクルショップの適当な服しか着せてなかった娘が急に女の子らしく、かわいくなった。何より娘がその服を気に入って「◯◯ち…

なおちゃんと私

中学生の時、私は吹奏楽部に入っていた。 2つ下の後輩に、演奏は下手(というかまず楽譜が読めない)、会話もあまり通じない、当然勉強もできない、更に言うと見た目も制服の着方も冴えない女の子がいた。もしかしたら知的障害の部類に入る子だったのかもし…

あいがほしいねこ

いっぴきのねこがいました。ねこはかいぬしのおとこのことがだいすきでした。 ねこはかいぬしのおとこからたくさんあいしてほしいとおもっていました。あさになってかいぬしのおとこがおきると、ねこはおおいそぎでおとこのところにいきます。 「おはようご…

とっておきフォルダ

2007年ごろに消しゴムはんこというものに出会った。 線画が形になるのが面白くて、猫のはんこばかり作った。 羊毛フェルトに出会ったときは、これで粘土のように好きな形が作れるんだ!とテンションが上がった。 はんこを布に押したり布用絵の具で絵を描ける…

裕三

家飲み中心の生活なのでたまに外飲みすると酔った人が面白くてしげしげと見てしまう。昨日は昼からビアガーデンに行った。 近くで酔った若者のグループが荒ぶっていたのだが、盛り上がった彼らはみんなで歌を歌い出した。ハッチポッチステーション♪ハッチポ…

カーディガンの泉

暑くなったと思ったら、冷房との温度差のせいか久しぶりに風邪をひいた。 出かける用事があったので、体を冷やさないようにとカーディガンとストールをバッグにつっこんで出たのだけど、帰りの地下鉄の中でカーディガンをどこかに置き忘れて来たことに気がつ…

猫たちのお気に入り

猫たちは新しい人間や新しい環境は好きではないが新しい物は好きだ。新しい箱があればとりあえず入ってみるし、新しい丸いものは必ず転がしてみる。夫が時々棒やひもを使っておもちゃを作ってやるのだが、そんなときはいつも、作っている間から 「何作ってる…

三次元ピクトさんで新しい交通標識を作る

「ピクトさん」をご存じだろうか。 標識などに使われている人型のイラストのことだ。 「○○注意」とか「○○禁止」とか様々なメッセージを伝えるのに使われている。 こういうやつ。これは横断歩道。メッセージの内容上、ピクトさんにはいろんな目に合わされてい…

夢だからおーきよ

連休中、朝早く(5時前)に目覚めて、テレビなどを見て時間をつぶした後、夫が起きてきて一緒にご飯を食べて、その後眠気が来てソファで昼まで寝たり起きたりするという生活をしていた。 ソファで寝ると眠りが浅いのか、必ずと言っていいほど夢を見る。 あま…

1月5日の絶望

年末には、大掃除をする。 大掃除をすると、家がとても綺麗になる。 とても綺麗になった家で新年を迎える。実にすがすがしい。 正月なので、とても綺麗になった家で雑煮の餅を焼く以外に特に家事もせず毎日を過ごす。実にすがすがしいし、実に楽ちんである。…

犬顔の猫のこと

ヲザワは友達の家からもらってきた猫で、何匹か生まれたうちの最後の一匹だった。つまり他に選択肢はなかったわけで、だからといって特に迷うこともなくその一匹をもらってきた。肩にのせたりしても爪を出さない、気立てのいい猫というお墨付きだった。 だが…

あれ、どうしてます?

年末である。 年末と言えば大掃除。この前テレビを見ていて「これからの掃除はセスキ炭酸ソーダ!」と言われて脊髄反射でセスキ炭酸ソーダをAmazonで注文したのだけど、どうやら同じことを考えた主婦の方々からの注文が殺到しているのか、クリスマスが終わる…

「ツイートが見える」は常識か?

Twitterというツールの使い方は本当に人によって様々だと思う。 私はフォローもフォロワーも1000人くらいのアカウントと、ある限定されたテーマでの100人くらいのアカウントを持っているが、前者は雑多な情報がずらずらと流れてきて、目についたものに適当に…

「ヴェーーーーーーヴォーーーーーギャーーーーーー!」

夫が最近マキシマムザホルモンというバンドを気に入って、自分の部屋や車の中で聞いている。車の中だと必然的に私も一緒に聞くことになる。 「マキシマムザホルモンは歌詞が面白いんだ」と夫が言うので歌詞を見てみると、確かに面白い。でも聞いているだけだ…

私は「こじらせ系」?「モテない系」?「自意識過剰」?-「脱・詰問系女子」への道

自分という人間のメンタリティを端的に紹介できる言葉をずっと探していた。自分は基本ひねくれた人間だし、物事を斜めから見るところがあると思っている。ドラマや映画では悪役扱いされる脇役の方に感情移入しがちだし、お笑いは全般好きだけど、心を射貫か…

私にとっての「村上春樹」

「好きな作家は?」と聞かれたことはないが、もし聞かれたら「なんだかんだで村上春樹かなあ」と答えると思う。しかし「おすすめの小説はありますか?」と聞かれたらまず村上春樹の作品は選ばないだろう。正直に言うと村上春樹の作品はほぼ全て読んでいるが…

すべて「色紙」が悪いのだ

あるお笑いライブに行ったら、抽選で出演者のサイン入り色紙が当たるというコーナーがあった。 サインが欲しくないわけじゃないのだが「色紙」というものがどうも私は気に入らない。まず持ち帰りに困る。よほど大きいバッグを持っている人でない限り入らない…

「握手会」って難しい

昔から大好きだった岡村靖幸が代官山で握手会を開催するというニュースを見たとき、私が最初に思ったのは「東京の人いいなあ、私も握手したいなあ」ではなく「うわあ気になるけど行きたくないなあ」だった。 パーケンさん言うところの「近づきすぎている!」…

「風立ちぬ」で庵野秀明の声が表現したもの。

私は宮崎駿作品に詳しくない。「もののけ姫」くらいしか見たことがない。今回の「風立ちぬ」も夫が見に行くというのでじゃあ見てみるかと思って見に行ってみたという感じだ。そんな私がこの映画を見てまず思ったのは「宮崎駿って美しいものがとにかく好きな…

結局何を買ったらいいのだ

夫は7月生まれだ。 私は夫の誕生日を忘れないように、しかも誕生日の前から誕生日のことをしっかり気にかけている出来た妻と思われるために、6月下旬に「誕生日のことを聞く」というアラームをセットしている。 そのアラームに従って、6月某日、プレゼントに…

コスモスの影にはいつも誰かが隠れている 藤原新也

コスモスの影にはいつも誰かが隠れている (河出文庫)作者: 藤原新也出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/06/05メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るフリーペーパーに連載されていたということもあってか、とても読みやすい…

「文体」をさがして

大学の時に論文を書いてて指導教官から「用語の統一が出来ていない」と言われたことがある。同じ意味を表すのに複数の言葉を使っているということだ。Twitterをやっていても、例えば「『夫』と呼ぶか『旦那』と呼ぶか」に始まり「『星野源』と呼ぶか『星野源…

すごい美人

私が知っている一番の美人は、学生の時の友達だ。 彼女は、それはもう本当にすんごい美人なのだけど、服のセンスが微妙で趣味も好みも地味だった。そんな彼女は周囲の男性からしっかりと「美人」としての扱いを受けていて、聞かせてくれる体験談もたいそう華…

納得がいかない。

何年も前の話だが、職場のイベントで「酸っぱい水を飲んでいるのは誰でしょう?」というクイズの出題者、要は水を飲む側の1人になった。 で、並べられた紙コップを見たら、私の前にあるのだけ明らかに色が違う。間違いなく「正解」は私だ。 おお、どのくらい…

猫雑貨のこと。

好きなものは何かと聞かれたら、くい気味に「猫!猫猫猫猫!」と即答出来るくらい猫が好きだ。海が干上がって大地が割れて石が砂になってとか何言ってるかよくわからないけど、苔のむすまで好きだ。日本ばんざい。で、当然、猫の絵のついた雑貨とか、猫型の…

聞かれたいのだ

私はけっこうよく人から道を聞かれる。「札幌駅はどっちですか」というオーソドックスなものから、「医学書の充実した本屋ってどこですか?」「この辺でおすすめのラーメン屋さんあります?」などというマニアックなものまで様々な質問があった。私がイヤホ…

忘れてしまうのだ

昨夜録画しておいたテレビ番組を夫と見ていたところ「ここは見たでしょ」と夫が言う。私は全く見た覚えがないのだが、コメントもしていたと言われた。 また酒か、酒で記憶が飛んだのか。 夫の言葉を適当にはぐらかしつつ、密かに反省する。 しかし酒のせいで…

「音姫」は恥ずかしい

最近外のトイレに「音姫」が付いているのをよく見かける。用を足している音を聞かれないために水の流れる音を流す装置だ。 しかし私はあの機械が使えない。なんだか恥ずかしくないですか、あの音。 あの音は本物の水を流す音とは明らかに違うから、音姫を使…

雪越え。

ファンファーレの音で目覚めたら、楽団が玄関に到着したところだった。 僕は慌てて身支度を済ませ、楽団を部屋に招き入れた。 2LDKの僕の部屋は50人の楽団員でいっぱいになった。シンバルががしゃがしゃ音を立てた。 「狭い部屋で済みません」僕は言った。 …