雑文

モンスター歩行者。

歩行者用の信号機の横に、待ち時間を表示するゲージが付いていることがある。 私はあのゲージが減るのを心の中で数を数えながら見ているのだが、だいたい10秒で一目盛り減るようになっている。「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10…1,2,3,4,5…」と数えながら待つ。10数え…

酔っ払いとしゃっくり。

酒飲みと言えばしゃっくりである。 酔っ払いの定番セリフ「ういー、ひっく」の「ひっく」部分がしゃっくりであることは疑いのないところだろう。 だが、酒を飲んでしゃっくりが出るようになる人などいるのだろうかと、私は常々疑問に思っていたのである。実…

サーバーだから。

「サーバーだからね」と夫は言ったのである。 夫の部屋には電化製品が多い。そのほとんどはPC関係のもので、日夜稼働させっぱなしのものも結構ある。夫自身のためのものもあるし、私のためでもあるものもある(と思う)。 24時間それらの機器が稼働しているこ…

酒。

昨夜は久しぶりに飲み過ぎて、眠りについたときの記憶がない。朝起きてみたら日記に「何縛りで動画見てたのか全然覚えてない。ただ充電必要な状態にだけなってた。」と書き残されていた。縛りって何だ。何のことだ。意味不明な日記なら自分しか見ないから特…

誘惑。

夫がコストコでドライマンゴーの大袋を買ってきた。夫が買ってきた物だから、主たる所有権は夫にある。だが私も食べることを禁止されているわけではない。だから食べる。 大袋だから、ちょっと食べたくらいでは減ったかどうかよくわからない。気が大きくなっ…

意味のない行為

刑事ドラマで「これから自殺する人間が○○なんてことをするものでしょうかねえ?」と敏腕刑事が言う。 だが私は、自殺する前に翌日の特売情報なんかをチェックして「あらやだ私ったらこれから自殺するつもりだって言うのに。てへっ」ということをやってしまう…

「着過ぎ」という事態

「また着過ぎた」と思う。 急に寒くなった最近は特に多い。 だが、着過ぎなのだ。 外に出た瞬間に厚着し過ぎだとわかる。思ったほど風が冷たくない。 暑い。 微妙な寒風の中、汗をかく。皆私よりずっと軽装だ。 天気予報は「今日は一枚多く着込んでお出かけ…

レンジのご機嫌

朝食の目玉焼きを電子レンジで作っている。目玉焼き専用の容器を使って、破裂しないように黄身に穴を開けてレンジで2分。 ところがいつも同じ条件で加熱しているのに関わらず、この前までは2分でしっかり火が通っていたのに、最近はいつも半生だ。レンジとは…

快適朝寝ライフ

今日も朝寝をしてしまった。 朝寝はどうしてこんなに気持ちがいいのだろう。8時過ぎに夫を送り出した後、10時ぐらいまで寝てしまう。起きたときは軽い自己嫌悪に陥り、明日こそは寝ないぞと思うのだが、翌朝には夫の出かける時間が近づくと今日はソファで寝…

健康第一なんだけど。

久しぶりに風邪を引いたので、病人ぶってコンビニにドリンク剤と鼻セレブを買いに行った。コンビニは魔物だ。気がついたらカゴの中にシュークリームとポテトチップスの袋が入っていた。風邪と言えばヨーグルトだ、ホットウイスキーでも飲むかと次々と買って…

泣いちゃうの

年を取ると涙もろくなると言うが、私は小さいときは、大変な泣き虫だった。幼稚園にいじめっ子がいた。いじめっ子と言っても、私のところに来て「泣け」と言うだけだ。それだけでもう怖くて泣いていたのだ。 大学生のころは恋人の前でよく泣いた。やたらと寂…

フルートその後

調整に出したフルートが無事に戻ってきて、楽器の状態は万全になったわけだが、残念ながら音はやっぱり出なかった。楽器屋さんで試奏したら「吹くの久しぶりなんですか?」と言われ「屈辱」の二文字を胸に苦笑いするしかなかった。 楽器のせいに出来なくなっ…

追いすがる妻

夫がももいろクローバーZにはまっている。 元はと言えば私が興味を持って夫に見せたりしていたのが発端だったのだが、気がつけば相当追い越されている。車の中、作業中のBGMはもちろんももクロだし、暇さえあれば動画やテレビ番組をチェックし「これ見ると泣…

猫たちのいちにち(2)

夕方、夫が帰ってくると二匹が心待ちにしている猫缶の時間だ。玄関のドアが開く気配にはコバケンの方が敏感で、鍵の開くかちりという音より前にダッシュで出迎える。後ろからのそのそとヲザワがついて行く。自室や洗面所へと移動する夫の後をコバケンはべた…

猫たちのいちにち

昼間の猫たちはぐっすりと眠っている。ヲザワはソファの上で、コバケンは部屋の隅に置いたプリンターの箱の中で。コバケンはこの箱が好きでよく入っている。風が当たらなくて暑いだろうと思うのだが、外の気温の高い日でも平気で箱の中で寝ている。写真を撮…

フェスの楽しみ

フェスの楽しみと言えばいろいろあるが、私は音楽を聴きながら寝るのが好きだ。地鳴りのような重低音を感じながら地面に寝るのが気持ちいい。敷物なんかなくてもそこら辺に寝転がってしまう。準備時間中は起きていて、ライブが始まったとたんに横になるのだ…

お日様のにおい

いい天気が続くと、洗濯をしたくなる。 タオルケットとか毛布とか闇雲に洗って、外に干したい。外の空気でからっと乾いた洗濯物の感触は室内干しでは味わえない気持ちよさだ。 幼い頃母の友達の家に行って、そこの子どもとよく遊んでいたのだが、部屋の隅に…

吐き期

ヲザワが急に吐くようになった。こういうことはときどきあって、「吐き期」とでもいうのか、吐くとなると連日吐くのだ。毛玉は入っていることも、入っていないこともある。吐く以外はぴんぴんしているし、そのうち「吐き期」は終わって吐かなくなるので、病…

抜け毛の季節

猫の抜け毛が増えてきたら、春が来た証拠だ。 特に毛が厚いヲザワの抜け毛の量は多い。数分のブラッシングでピンポン球大の毛のボールが出来る。猫たちは自分の毛のボールで遊ぶのが好きだ。馴染みのにおいがするからだろうか。普段あまり一人遊びをしないヲ…

朝の猫たち

朝、目が覚めると寝室のドアの向こうに二匹の猫の気配がある。 寝たまま手を伸ばしてドアを開けてやると早速二匹が飛び込んできて、ベッドの上に飛び乗り体をすり寄せてくる。普段滅多にゴロゴロ言わないコバケンは朝だけはここぞとばかりに喉を鳴らす。鳩が…

シンパシー

トイレの手を洗うところについている、手を乾かす装置がある。温風の出る勢いに結構個体差があって、水を吹き飛ばす勢いのものから、手を温める程度でちっとも乾かないものまで様々だ。あの勢いは、装置の見た目では判断できない。小さくていかにもパワーが…

禁断の食べ物

ミスドのポイントカードを作るタイミングを完全に逃してしまっている。 毎回作りませんかと言われるたびに迷うのだが、ドーナツなんて高カロリー食は禁断の食べ物だから「もう来ないかもしれないし」と思ってしまう。なんだかんだと言い訳をしてドーナツを食…

ビクター猫

ビクター犬をご存じだろうか。 オーディオ会社(というのかどうかは知らないが)ビクターのトレードマークの、蓄音機の前で静かな目で首をかしげている白い犬のことだ。主人の声が蓄音機から流れてくるのを聞いているのだそうだ。 猫も新奇なものを見るとき…

深い深い、池の底で

何年か前の夏、仕事の研修で、京都に行った。 ちょうど仕事に行き詰まりを感じていた時で、人の話を聞けば聞くほど、落ち込んだ。成功話はもちろんのこと、失敗談を聞けば「失敗をさらけだす勇気が私にはない」「そもそも失敗するほどの仕事もしてないし」と…

安売り禁物

日中パソコンに向かっていると、猫のヲザワが執拗に寄ってくる。 伸び上がり膝に前足をかけ、ひじに「すりすり」アタックをしかけ、隙あらば膝に上ろうとする。ヲザワは大きくて重いから膝にのせるのは嫌で無理矢理降ろす。しかしヲザワはいったんあきらめて…

飲食店のトイレの多機能っぷりに驚く

飲食店のトイレって時々すごく多機能なアイテムが揃っている。 この前行ったスープカレー屋のトイレはすごかった。 歯ブラシやようじのたぐいはもちろんのこと ヘアワックスにマキロンにワセリン。 マキロンって。 「ちょうど擦り傷できちゃったから消毒でき…

「モテキ」を見てサブカルについて考えた。

モテキ DVD豪華版(2枚組)出版社/メーカー: 東宝発売日: 2012/03/23メディア: DVD購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (21件) を見るサブカル好きになりたいという願望がある。 映画「モテキ」のDVD特典映像で、劇中に出てくる小道具の紹介をし…

私の宝物

今週のお題「私の宝物」 穏やかな日曜の朝、目を覚ました後もベッドでごろごろだらだらしている。 寝室の戸を細く開けると、寝室から閉め出されていた猫たちがのそのそ入ってくる。ひょいとベッドに上がったところを布団に入れると、あったか布団の中で猫は…

虐げられている泡

以前、洗顔における泡信仰について書いたが、逆に虐げられている泡といえば、ヘアムースの泡である。 洗顔フォームなんかよりもよほどきめこまかい完璧な泡の状態で出てきているのに、無残につぶしてしまわないと使えないという矛盾。 その名も「ムース(泡…

追いかけると、逃げる

猫のコバケンを追いかけると、逃げる。 逃げないときもあるのだが、逃げるときはとにかく一目散に逃げる。逃げるときと逃げないときにどういう差があるのかはよくわからない。正面から向かっていくとよく逃げるような気はする。 で、部屋のあちこちを追い回…