吐き期

ヲザワが急に吐くようになった。こういうことはときどきあって、「吐き期」とでもいうのか、吐くとなると連日吐くのだ。毛玉は入っていることも、入っていないこともある。吐く以外はぴんぴんしているし、そのうち「吐き期」は終わって吐かなくなるので、病院に行ったことはない。
吐かれて一番困るのはソファの上だ。ソファのクッションはおいそれと洗濯も出来ないし、せいぜいカバーを外して洗うくらいだ。できればフローリングの床に吐いて欲しいのだが、ソファに寝ていることが多いので、ソファに吐かれる率も結構高い。「吐き期」のときはソファにブランケットを敷いて防御することにしている。えづく現場に遭遇した場合は、急いでフローリングの床にヲザワをえいっと放り投げる。可哀想だが仕方がない。
コバケンはめったに吐かない。以前何度か虫を吐いているので、コバケンがたまに吐くとびくびくものだ(最近は虫は出ていない)。ヲザワも若いうちはあまり吐かなかったから、年を取ってくると吐くようになるのかもしれない。
吐いた後の猫というのは実にすっきりした顔をしている。私も嫌なことを毛玉にして全部吐き出してすっきりしたい。昔「日々のケダマ」というブログをやっていたのだが、猫が毛玉を吐くように吐き出す日々のことという意味だった。すっきりしたかどうかは別にして、あの頃の方がいろんなことを一生懸命やったり考えて記事にしていたような気がする。あの頃のやる気を思い出してできるだけブログを更新するようにしたい。猫が吐くという話から思いがけず我が身を省みることになってしまった。