納得がいかない。
何年も前の話だが、職場のイベントで「酸っぱい水を飲んでいるのは誰でしょう?」というクイズの出題者、要は水を飲む側の1人になった。
で、並べられた紙コップを見たら、私の前にあるのだけ明らかに色が違う。間違いなく「正解」は私だ。
おお、どのくらい酸っぱいんだろう。酸っぱくてたまらないのをうまく隠せるだろうか。
そう思いながらみんなと「せーの」で飲んだ。
…全然酸っぱくない。CCレモンよりも酸っぱくない。ただおいしい。
いったいどんな顔をしたらいいんだってものすごく困っていたら、結局すぐに当てられた。
実に納得がいかない。
あれは「正直にリアクションすればいいと思ってたのに演技をしろと?いや真実を隠すのが出題者の仕事であり酸っぱいふりをしたら正解なのがばれてしまうのだからやはり正直にリアクションするべき?いやまてそれでは『誰が飲んでいるのが酸っぱい水か』を当てるというという本来の目的が→パニック」の顔であって、断じて酸っぱい顔ではない。
「一人だけ酸っぱい水を飲むはずがその水が酸っぱくなくて演技をしたらいいのかしないのがいいのか迷って大変困惑している人は誰でしょう?」
という問題にしろとまでは言わない。長すぎてわけわかんなくなるだけだし。今自分でも書いててわけわかんなくなってきてるし。でもせめて、
「一人だけ違う感情の人を当ててください」
あたりに改題していただきたかった。
未だに納得のいかない体験として、心に残っている。
素人が中途半端にテレビ番組の真似なんかするもんじゃないという教訓として、皆さんも心に刻んでおいてください。