ムーヴド著者 : 谷村志穂実業之日本社発売日 : 2008-05-16ブクログでレビューを見る»人と人との関係には、何か「しっくりくる」ことがあったり、何か「しこりがある」ことがあったりする。この物語は、夫に恋人が出来て捨てられた主人公が、心機一転、一人暮…
私が知っている一番の美人は、学生の時の友達だ。 彼女は、それはもう本当にすんごい美人なのだけど、服のセンスが微妙で趣味も好みも地味だった。そんな彼女は周囲の男性からしっかりと「美人」としての扱いを受けていて、聞かせてくれる体験談もたいそう華…
何年も前の話だが、職場のイベントで「酸っぱい水を飲んでいるのは誰でしょう?」というクイズの出題者、要は水を飲む側の1人になった。 で、並べられた紙コップを見たら、私の前にあるのだけ明らかに色が違う。間違いなく「正解」は私だ。 おお、どのくらい…
好きなものは何かと聞かれたら、くい気味に「猫!猫猫猫猫!」と即答出来るくらい猫が好きだ。海が干上がって大地が割れて石が砂になってとか何言ってるかよくわからないけど、苔のむすまで好きだ。日本ばんざい。で、当然、猫の絵のついた雑貨とか、猫型の…
アンジャッシュのDVD「五月晴れ」を見た。アンジャッシュ単独公演 「五月晴れ」 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2011/09/07メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る私が好きだったのは「名門学校でお笑いライブ」。 真…
※スター一個いただいたので当エントリは一応残しますが、大幅に改稿してアップしました。できればそちらをお読みいただけると嬉しいです。→こちら 最近、ももクロ芸人としてパーケンさんがテレビに出るようになって、ライブに行けない地方住みの身としてはと…
私はけっこうよく人から道を聞かれる。「札幌駅はどっちですか」というオーソドックスなものから、「医学書の充実した本屋ってどこですか?」「この辺でおすすめのラーメン屋さんあります?」などというマニアックなものまで様々な質問があった。私がイヤホ…
昨夜録画しておいたテレビ番組を夫と見ていたところ「ここは見たでしょ」と夫が言う。私は全く見た覚えがないのだが、コメントもしていたと言われた。 また酒か、酒で記憶が飛んだのか。 夫の言葉を適当にはぐらかしつつ、密かに反省する。 しかし酒のせいで…
ジェントルマン山田詠美講談社発売日:2011-11-26ブクログでレビューを見る»この人の性描写って独特だ。何気ない描写の中に性的なものが常に漂っていて、性行為が特殊なものじゃなく、ごく自然な流れの中で描かれる。 「感じのよさ」に含まれる「胡散臭さ」…
最近は口を付けた猫を作っています。表情が難しい。
最近外のトイレに「音姫」が付いているのをよく見かける。用を足している音を聞かれないために水の流れる音を流す装置だ。 しかし私はあの機械が使えない。なんだか恥ずかしくないですか、あの音。 あの音は本物の水を流す音とは明らかに違うから、音姫を使…
あけましておめでとうございます。 おせち&雑煮&すき焼きのコンボで、順調に正月太りを重ねております。 未だ解消していない昨年の正月太りに、今年の正月太りが上乗せされる勢いです。 ソファで寝てばかりいるので心なしか体も固くなったように感じます。…
ファンファーレの音で目覚めたら、楽団が玄関に到着したところだった。 僕は慌てて身支度を済ませ、楽団を部屋に招き入れた。 2LDKの僕の部屋は50人の楽団員でいっぱいになった。シンバルががしゃがしゃ音を立てた。 「狭い部屋で済みません」僕は言った。 …
歩行者用の信号機の横に、待ち時間を表示するゲージが付いていることがある。 私はあのゲージが減るのを心の中で数を数えながら見ているのだが、だいたい10秒で一目盛り減るようになっている。「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10…1,2,3,4,5…」と数えながら待つ。10数え…
酒飲みと言えばしゃっくりである。 酔っ払いの定番セリフ「ういー、ひっく」の「ひっく」部分がしゃっくりであることは疑いのないところだろう。 だが、酒を飲んでしゃっくりが出るようになる人などいるのだろうかと、私は常々疑問に思っていたのである。実…
「サーバーだからね」と夫は言ったのである。 夫の部屋には電化製品が多い。そのほとんどはPC関係のもので、日夜稼働させっぱなしのものも結構ある。夫自身のためのものもあるし、私のためでもあるものもある(と思う)。 24時間それらの機器が稼働しているこ…
昨夜は久しぶりに飲み過ぎて、眠りについたときの記憶がない。朝起きてみたら日記に「何縛りで動画見てたのか全然覚えてない。ただ充電必要な状態にだけなってた。」と書き残されていた。縛りって何だ。何のことだ。意味不明な日記なら自分しか見ないから特…
夫がコストコでドライマンゴーの大袋を買ってきた。夫が買ってきた物だから、主たる所有権は夫にある。だが私も食べることを禁止されているわけではない。だから食べる。 大袋だから、ちょっと食べたくらいでは減ったかどうかよくわからない。気が大きくなっ…
刑事ドラマで「これから自殺する人間が○○なんてことをするものでしょうかねえ?」と敏腕刑事が言う。 だが私は、自殺する前に翌日の特売情報なんかをチェックして「あらやだ私ったらこれから自殺するつもりだって言うのに。てへっ」ということをやってしまう…
「また着過ぎた」と思う。 急に寒くなった最近は特に多い。 だが、着過ぎなのだ。 外に出た瞬間に厚着し過ぎだとわかる。思ったほど風が冷たくない。 暑い。 微妙な寒風の中、汗をかく。皆私よりずっと軽装だ。 天気予報は「今日は一枚多く着込んでお出かけ…
朝食の目玉焼きを電子レンジで作っている。目玉焼き専用の容器を使って、破裂しないように黄身に穴を開けてレンジで2分。 ところがいつも同じ条件で加熱しているのに関わらず、この前までは2分でしっかり火が通っていたのに、最近はいつも半生だ。レンジとは…
今日も朝寝をしてしまった。 朝寝はどうしてこんなに気持ちがいいのだろう。8時過ぎに夫を送り出した後、10時ぐらいまで寝てしまう。起きたときは軽い自己嫌悪に陥り、明日こそは寝ないぞと思うのだが、翌朝には夫の出かける時間が近づくと今日はソファで寝…
久しぶりに風邪を引いたので、病人ぶってコンビニにドリンク剤と鼻セレブを買いに行った。コンビニは魔物だ。気がついたらカゴの中にシュークリームとポテトチップスの袋が入っていた。風邪と言えばヨーグルトだ、ホットウイスキーでも飲むかと次々と買って…
年を取ると涙もろくなると言うが、私は小さいときは、大変な泣き虫だった。幼稚園にいじめっ子がいた。いじめっ子と言っても、私のところに来て「泣け」と言うだけだ。それだけでもう怖くて泣いていたのだ。 大学生のころは恋人の前でよく泣いた。やたらと寂…
調整に出したフルートが無事に戻ってきて、楽器の状態は万全になったわけだが、残念ながら音はやっぱり出なかった。楽器屋さんで試奏したら「吹くの久しぶりなんですか?」と言われ「屈辱」の二文字を胸に苦笑いするしかなかった。 楽器のせいに出来なくなっ…
夫がももいろクローバーZにはまっている。 元はと言えば私が興味を持って夫に見せたりしていたのが発端だったのだが、気がつけば相当追い越されている。車の中、作業中のBGMはもちろんももクロだし、暇さえあれば動画やテレビ番組をチェックし「これ見ると泣…
スクールカーストという言葉をこの映画の感想を読んで初めて知ったのだけど、確かに学校のクラスの中には「上位」と「下位」がはっきりと存在していて、二つはめったにふれあうと言うことがない。 物語は「上位」グループの中でもトップクラスの位置にいる「…
夕方、夫が帰ってくると二匹が心待ちにしている猫缶の時間だ。玄関のドアが開く気配にはコバケンの方が敏感で、鍵の開くかちりという音より前にダッシュで出迎える。後ろからのそのそとヲザワがついて行く。自室や洗面所へと移動する夫の後をコバケンはべた…
昼間の猫たちはぐっすりと眠っている。ヲザワはソファの上で、コバケンは部屋の隅に置いたプリンターの箱の中で。コバケンはこの箱が好きでよく入っている。風が当たらなくて暑いだろうと思うのだが、外の気温の高い日でも平気で箱の中で寝ている。写真を撮…