新しい猫のいる新しい生活。

猫のたくさんいる家から来た子猫は人間よりも猫が好きらしく、ゲージから出るとまっすぐに先住猫のヲザワに身をすり寄せに行き、ヲザワの方が驚いて飛び退いていた。
数日もすると2匹はすっかり仲良くなり、お互いに毛繕いをするくらいにもなったのだが、目には見えないストレスがあったのか、ヲザワはしばらく嘔吐が止まらなくなり、声もかすれてしまったのだった(今は落ち着いている)。ちなみに子猫の名前はコバケンという。一匹目がタクトだったので、高名な指揮者の名を取って二匹目はヲザワ、三匹目はコバケンになった(特に飼い主が音楽に造詣が深いわけではない)。
子猫はトテトテトテトテと家中を走り回り、何ででもよく遊ぶ。結構噛む力が強くて、ペン立てに立ててあった彫刻刀までくわえて持ち出すほどだ。
ヲザワが大きくなってからは忘れていた「朝起きたときに部屋に何が起こっているかわからない日々」がまた始まったと、飼い主は嬉しい悲鳴を上げている。

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