長野まゆみ「45°」

45°

45°

中学生の頃「少年アリス」の時代にすごくはまっていた作家さん。
ものすごく久しぶりに「レモンタルト」を読み相変わらずBL路線なんだなと思っていたらこの作品は少し趣向が違った。
でもやっぱり、男だと思ったら女だったり、女だと思ったら男だったり、性別を超越した不思議さのある物語は多い。ミステリーはあんまり読まないんだけどこれはミステリーに分類されるのかな。半分ファンタジーのような感じで、リアリティを追求するのとは別の次元で楽しむ物語なのかなと思った。

黄金の霧にけむる絹のような毛並みの猫がいる。耳やしっぽはライラック色にたとえられる。ちょうどそんな髪の色をした女だった。

とか、比喩表現がよく考えるとなんだかよくわからないんだけどなんとなく綺麗な文章でさらさらと読めてしまう。

唯一気になったのは「モスバー」って何?ということ。「ガー」は?それともバーの名前なの?でもライスバーガー食べてるし?一番の謎です。