いつもの毎日。

ものを買うと「ああ、ようやくこれ(例えば茶碗などの雑貨や衣類)を探す日々から解放された」と思う時がある。もの探しは楽しくもあり、果てしなく煩わしくもあるのだ。
ものにこだわると言うことは、選ぶことにかける時間を惜しまないと言うことだが、それが流行を追うものだったり、使い捨てるものだった場合は、少し時が経つとまたそれを探さなければならなくなる。果てしないもの探しの追いかけっこだ。
昔から変わらずあり続けるもの、大事に修理をしながら長く使えるものを選び取ることは、この追いかけっこの輪からすぽんと抜けることだ。そうすることでどれほどに心にゆとりができるだろうか。全部真似することは到底出来ないけれど、胸を張って「これが大切」と言えるものを身の回りにおきたいなと感じさせられた。明日からの買い物の仕方を変える本だ。