すぐそばの彼方

すぐそばの彼方 (角川文庫)

すぐそばの彼方 (角川文庫)

権力闘争の末に主人公が最後に重要な選択をするんだけど、それが腹が据わった感じがしない。また周りに強く言われたらふらふらしちゃうんじゃないかなと思ってしまう。その前までの心理描写が少ないせいだろうか。政治家達の人間関係は詳しく描かれていたが、主人公自身の描写はやや物足りなかったような気がする。